正式にはLiquefied (液化)Petroleum(石油) Gas『液化石油ガス』のことで、略してLPガス(LPG)と呼んでいます。
LPガスはプロパン(C3H8)とブタン(C4H10)を主成分とする炭素と水素の化合物で、常温かつ通常の気圧の元では気体です。
ただし圧力を加えたり、冷却することによって簡単に液体に変化させることができます。LPガスを液体にすると、気体の時の体積の約250分の1になり、驚くほど輸送や保管の効率がよくなります。液体のままご家庭に運び、気体にもどしてからご利用いただいています。
また、LPガスはご家庭向けに供給されるほか、商店や工場、タクシーなどのLPガス自動車でも利用されています。
ご家庭のキッチンやお風呂などはもとより、キャンプやバーベキューなどアウトドアライフに欠かせないカセットコンロのガス、ガスライター、噴霧助剤など私たちの毎日のくらしの身近なところでLPガスは活躍しています。また熱気球、オリンピックの聖火、やさしい光で道路を照らすガス灯、屋外用蚊取り装置など、本当にさまざまなシーンで私たちのくらしを支えています。
LPガスは、クリーンで高カロリーなエネルギーのため食品加工用、塗装乾燥用、樹脂加工用、窯業用などの工業用の熱エネルギーやレストランなどの厨房機器のエネルギーとして利用されるのはもちろんのこと、空調用として、GHP(ガスヒートポンプ)にも利用されています。
LPガスは地球の環境にやさしいクリーンなエネルギーです。
温室効果ガスを削減するには、クリーンなエネルギーを効率的に利用することが必要です。LPガスは化石エネルギー(石油・石炭・LPガス)の中でも天然ガスとともにCO2排出量が少なく、燃焼時の排ガスも極めてクリーンなエネルギーです。
LPガスの発熱量は、1㎥あたり約24,000kcal、都市ガスの発熱量は約10,750kcal。LPガスは都市ガスに比べて約2.2倍の熱量を持つことになります。 ご家庭や店舗ではハイカロリーで手早く調理でき、工場などでもヒートアップに要する時間が短いので、操業時間の短縮にも役立ちます。
総発熱量が高いということは効率がよく地球環境にとてもやさしいエネルギーということになります。
近年、全国各地で大規模な地震などによる被害が発生しています。
LPガスはお客様ごとに個別に供給可能な「分散型エネルギー」なので、災害発生時にガスの供給が遮断された場合でも、個別に調査・点検することで迅速に復旧させることが可能です。
被災地においてはライフラインの早期復旧が話題となりますが、LPガスは避難所などでの供給にすぐ対応できることや、復旧の速さから「災害に強いLPガス」として、また安心で安全な暮らしのエネルギーとして多くの実績を上げています。
株式会社菅井商事のLPガス事業はLPガス集中監視システム(LPWA)の導入で
24時間365日、緊急時の対応をしています。
お客様宅で、LPガスの異常が発生した場合に、
即時、警報が入ってくる仕組みになっています。
LPWAとは「Low Power Wide Area」を略したもので、
「省電力かつ広範囲での無線通信が可能」という
特長をもった通信技術の総称です。
この技術を使ってガスメーターの検針や「消し忘れ!」など
もしもの時に弊社にてガスの供給停止ができるなど
LPガス供給を安全・安心に遠隔で行うシステムです。
株式会社菅井商事は、国が集中監視システムなど、高度な保安システムの整備や、高いレベルでの保安維持活動を行っているガス事業者だけに与える「認定液化石油ガス販売事業者制度」の中でも最高のレベルの「ゴールド保安認定事業者(第一号認定液化石油ガス販売事業者)として認定をいただいています。